概要
2007年4月1日に、東京学芸大学附属大泉中学校と東京学芸大学附属高等学校大泉校舎を統合・再編して開校した。
1年生4月入学試験は、帰国生徒と外部からの受験生が対象となる。なお、新入生のうち大半は隣接する東京学芸大学附属大泉小学校からの内部進学生で構成される。以降、1年生9月期入学から6年生4月期入学までの全ての学年において、年2回帰国生を対象とした編入試験が行われる。尚、内部進学生徒の割合は年々減少しており、内部進学生徒用のテストが2013年度入学制から毎年9月ごろに実施されている。
中等1年から3年は「前期課程」、4年から6年は「後期課程」と区切られている。また、4年生から6年生はそれぞれ「単位制」を採用しており、80単位以上の修得が卒業条件である。
なお、本校は2010年2月付けで国際バカロレア資格MYP校に認定された。また、持続発展教育(ESD)の相互研究を目的とするユネスコ・スクールにも加盟している。
DP校にも実質認定されたが、校舎は東京学芸大学(小金井)に隣接されることが決まっている。また、DP教育を受けられる者は一学年15人程度の予定である
沿革
2006年(平成18年) 1月 - 附属大泉中学校と附属高等学校大泉校舎を統合・再編した当校の開校を公表。
4月 - 開設準備室を大泉地区に設置。
2007年(平成19年) 4月1日 - 「東京学芸大学附属国際中等教育学校」(現校名)が開校。附属大泉中学校の生徒募集を停止。
10月 - 校歌を制定。
11月 - 開校記念式典を挙行。
2008年(平成20年)12月 - 校舎の改修・耐震化工事を開始。
2009年(平成21年) 3月 - 附属大泉中学校が閉校。
4月 - 前期課程(1~3年)の入学完了(第3回生入学)
7月 - 新棟C棟(総合メディアセンター・教務室等)が完成。
2010年(平成22年) 3月 - 校舎改修・耐震化工事が完了。
4月 - 附属高等学校大泉校舎の生徒募集を停止。
2012年(平成24年) 3月 - 附属高等学校大泉校舎が閉校。
4月 - 全学年の入学完了(第6回生入学)
2016年(平成28年) 4月-DP教育開始予定
教育目標
学校像
多様で異なる人々と、共生・共存でき、進展する内外の国際化の中で、活躍する力を持った生徒を育てる学校
教育理念グローバロな視野の育成
多文化共生の教育
多様性と共通の価値・ルールの確立
社会参加を通した市民性の育成
基本的な知識・技能の習得と特色ある中等教育カリキュラムの開発
教育目標世界に生きる学力と教養を身につけよう♪
多様な表現やコミュニケーション能力を育もう
知・心・身体のバランスを大切にして成長し続けよう
多様性の意義を認識するとともに,寛容性・耐性(トレランス)を育もう
生徒像現代的な課題を読み解く力を持った生徒
知識とイメージを自分で再構成する力を持った生徒
対話を通して人との関係を作り出す力を持った生徒
異文化への寛容・耐性を持った生徒
学校生活
生活時程
3学期制。週5日制。
8時30分始業(8時25分予鈴有り)。一限50分。
2008年度までは、1年次に一コマ30分のLE(Learning in English)が水曜日を除いた全ての曜日に設置されていた。1・2時限と3・4時限を統合し、LE30分と休憩10分、普通科目授業80分に分割していて、1時限と2時限の間、3時限と4時限の間のチャイムは鳴らなかった。一年生のみにこの時程が適用されていたが、2009年度以降のLEは週3時間に変更された。
月・水・金は6時限、15:10終業。火・木は7時限、15:55終業。
月・水・金は昼休み後、SHRを行い、放課後には清掃がある。ただし火・木はSHR、清掃は無い。2008年度までは、木曜日のみ7時限だった。
放課後に会議等がある場合には、一限45分の全日短縮時程が実施される。その場合SHR、清掃は無い。ただし水曜日が全日短縮時程の時は、火曜日に清掃が行われる。また、昼休みに会議等がある場合には午前短縮時程になるが、通常の時程と同様に昼休み後はSHR、清掃が実施される。
教育
国立大学附属校で唯一、国際バカロレア資格(IB)MYP(Middle Years program)World Schoolとして認定された学校である。
国際社会で必要とされる力を養うために国際教養が設置されており、その三本の柱である国際理解・人間理解・理数探究の授業が各学年で展開されている。
授業を全て英語で行うイマージョン(IM)授業が、数学、理科(一部)、地歴公民(一部)の科目で3年次から開講されている。なお、1~3年次ではその準備段階として、ネイティブスピーカーの講師が授業を行う、LE(Learning in English)が開講されている。
英語、数学は、少人数習熟度別のクラス編成がなされる。(数学の少人数習熟度別のクラス編成は後期課程のみ)
1~4年次の数学は、独自に改編したカリキュラムによる授業が展開される。また、独自に編集したテキストを用いて、自然現象・社会的事象等について探究する。
4年次では、MYP学習の集大成として、個人研究であるPP(Personal Project)を年間を通して取り組む。
後期課程では、文系、理系によるクラス編成は行われない。
4、5年次では、第二外国語(スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国・朝鮮語)の授業が開講されている。
日本語が十分ではない帰国子女生徒に対して、日本語指導をするJSL(Japanese as a Second Language)を行っている。なお6年生では、古典と同じ授業時間に日本語理解の授業が開講されている。
後期課程で開講されている学校設定科目は以下の通り
第二外国語I・II、Global Issues、インフォマティクス、古典講読(古文or漢文)、日本語理解、歴史(日本史or世界史)特講、地理特講、活用数学、理科I演習、リーディング演習、ライティング演習、創造音楽III演習、国際A・B
行事
スポーツフェスティバル - 6月
所沢市民体育館を使用して行われる。非公開で行われるため、一般の人は観覧することができない。
スクールフェスティバル - 9月
二日間に渡って開催される。開校当初は、附属大泉中学校と合同で非公開で行われたいたが、附属大泉中学校閉校後、附属高等学校大泉校舎との合同開催が行われると同時に、一般への公開を開始した。通常の学習の延長線上として位置づけられているため、特に前期課程では、国際教養と関連した内容でアトラクションの制作や発表などをする。全てのアトラクションにおいて、MYPの相互作用エリア(AOI)の5領域と関連づけなければならない。
1年生、3年生、5年生にはワークキャンプがある。1年生は6月にツインリンク茂木(震災のため2011、2012は富士ワークキャンプ)、3年生は11月に沖縄ワークキャンプ、5年生は同じく11月に北米方面へのワークキャンプを行う。
その他、新入生歓迎会や1・2年生が参加するマラソン大会、生徒会主催の行事がある。また、1・2学期末には国際教養関連、美術関連、理科関連のフィールドワークがある。
部活動
部活動の設立条件として、最低3人の部員がいないと設立する事が出来ない。なお、現在は教員の数が足りないことを理由に部活動の新設は認められていない。 過去にサッカー部が都大会に出場した。
前期課程サッカー部
卓球部
野球部
硬式テニス部
ソフトテニス部
バスケットボール部
陸上競技部
バドミントン部
バレーボール部
ダンス部
水泳部
棋道部
管弦楽部
音楽部
合唱部
コンピューター科学部
美術部
漫画研究部
ボランティア部
科学部
後期課程
過去に、全国大会に水泳部、関東大会に陸上部、都大会に硬式テニス部が出場した。バスケットボール部などの活動も盛んである。 なお、硬式野球部はかつては「野球部」となっていたが、2012年4月に「硬式野球部」へと変更になった。
サッカー部
硬式野球部
男子バスケットボール部
女子バスケットボール部
硬式テニス部
ソフトテニス部
バドミントン部
陸上競技部
バレーボール部
ダンス部
水泳部
鉄道研究部
卓球部
棋道部
音楽部
合唱部
コンピューター科学部
美術部
相撲部
ボランティア部
管弦楽部
茶道部
演劇部
クッキング部
山岳研究部
科学部
男子バレー部
設備・施設
トラックおよそ一周分のグラウンド、テニスコート7面(クレイコート:4面、ハードコート:3面)、体育館2ヶ所、武道場、卓球場、プール2ヶ所、バドミントンコート4面が入る中庭等の運動施設がある。
2009年に完成した新棟には、多数の書物を収蔵する総合メディアセンターや、コンピューターが常備されているICTルーム等がある。
敷地内には、練馬区の保存樹に指定されているヒマラヤスギがある。
交通
西武池袋線大泉学園駅 徒歩10分
西武池袋線大泉学園駅 南口よりバスで2分 バス停「学芸大付属前」下車徒歩0分
JR中央線阿佐ヶ谷駅、西武新宿線上井草駅より 西武バス荻15「長久保」行、
JR中央線西荻窪駅、西武新宿線上石神井駅より 関東バス・西武バス西03「大泉学園駅」行、
JR中央線、京王井の頭線吉祥寺駅より西武バス 吉61「都民農園セコニック前」行、吉61-1「新座栄」行、吉62-1「大泉学園駅南口」行、
西武新宿線上石神井駅より 西武バス泉35「長久保」行、泉35-2「西武車庫前」行 それぞれバス停「学芸大付属前」下車
著名な関係者
教職員
松井孝夫 - 本校元教諭、作詞作曲家