概要
旧制府立第八高女を前身とする。学校名の由来は1939年(昭和14年)に短歌部とその会誌の名前として、第八の八の字と東京湾を間近に見られる環境から、それに由来する「八重潮路」「八百潮」の古語の中に「八潮」を選び出した出来事に端を発する。それが同窓会の名となり、新制高校に改組される際に制定されたが、学校の所在地は八潮ではなく東品川である。
合唱の古豪であり、NHK全国音楽コンクール高等学校の部の初代優勝校でもある。運動部では弓道部が東京屈指の強豪校として有名で、関東大会出場の常連校。校内には弓道場の設備も整っている。
本校のセーラー服は、当時在学中であった薬師丸ひろ子が映画「セーラー服と機関銃」の出演時に着用されていた。「八潮巻き」とよばれるセーラー服のリボンをねじって結ぶ習慣があったが、現在までは継承されていない。また、体育の授業の準備体操として行われる「八潮体操」は男女別々の動き方をする独特のものだったがこれも現在までは継承されていない。
2010年(平成22年)より、大規模な校内改革を実施。大学進学希望者を全面的に支援するため、放課後講習や塾講師による土曜講習、サテライン授業、勉強合宿などを取り入れたアドバンスシステムを導入したほか、「品格の八潮」を目指した生活指導の徹底、スポーツ・文化推薦の実施などがおこなっている。生活指導では、髪染め、ピアスなどを全面禁止にし、直すまで学校に入らせない厳しい指導をしている。平成22~24年度、教育委員会から『学力向上開拓推進校』に指定される。
沿革
1918年(大正7年) - 東京府荏原郡實科女學校として設立。
1922年(大正11年) - 荏原郡立高等女學校となる。
1923年(大正12年) - 府立移管により、東京府立品川高等女學校と改称。
1927年(昭和2年) - 東京府立第八高等女學校と改称、現在地に移転。
1943年(昭和18年) - 府立第十七高女を統合。
1948年(昭和23年) - 学制改革により、東京都立第八女子高等学校となる。
1949年(昭和24年) - 東京都立八潮高等学校と改称。
1952年(昭和27年) - 学区合同選抜制度導入。
1967年(昭和42年) - 学校群制度導入、旧第一学区内で城南高校・赤坂高校と12群を組む。
1982年(昭和57年) - グループ合同選抜制度導入。大崎・小山台・田園調布・大森・南・大森東・雪谷・羽田・蒲田の各校と12グループを組む。
1994年(平成6年) - 単独選抜制度を導入。
1998年(平成10年) - 創立80周年記念式典挙行。
2008年(平成20年) - 定時制を閉課。
学校行事
4月 入学式、実力テスト
5月 芸術鑑賞教室、中間考査
6月 体育祭、セーフティー教室
7月 期末考査
9月 実力テスト、文化祭
10月 2年修学旅行、校外学習、中間考査
12月 期末考査
1月 センター試験、推薦入試
2月 マラソン大会、一般入試、国立大学2次試験
3月 期末考査、卒業式、球技大会、芸術鑑賞教室
部活動
東京屈指の強豪として知られる弓道部や、古豪の合唱部などが特に盛んである。 2011年(平成23年)度は、合唱、茶道、和太鼓、弓道、陸上競技(駅伝)で特別推薦を実施する。
弓道部
剣道部
サッカー部
柔道部
水泳部
卓球部
ダンス部
テニス部
バスケットボール部
バドミントン部
バレーボール部
フットサル部
軟式野球部
陸上競技部
囲碁将棋部
園芸部
演劇部
合唱部
華道部
管弦楽部
軽音楽部
茶道部
写真部
情報処理部
食物部
天文部
美術部
漫画研究部
和太鼓部
交通
京急線青物横丁駅 徒歩5分
りんかい線品川シーサイド駅 徒歩5分
JR京浜東北線・東急大井町線大井町駅 徒歩15分
著名な関係者
出身者
小野寺力 (キックボクサー)
淡路恵子(女優、中退)
安原顯(編集者、中退)
関根勤(タレント)
中根千枝(社会人類学者)
薬師丸ひろ子(女優)
井上瑤(声優)
門松正宏(旭硝子社長)
佐藤めぐみ(女優)
二階堂ふみ(女優)
川野一宇(NHKアナウンサー)
中谷明彦(レーサー兼自動車評論家)
久城彬(女優:元・宝塚歌劇団星組男役)
鈴木桂一郎(NHKアナウンサー)
後藤謙次(ジャーナリスト、ニュースキャスター)
内藤博之(アール・エフ・ラジオ日本アナウンサー)
教職員
岩内克己(映画監督、元本校教員)
平松剛一(合唱指導者・クラリネット奏者、元本校教員)
制服
冬服 - 男子:詰襟、女子:セーラー服
夏服 - 男子:ワイシャツ、女子:セーラー服
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